マイホームを買うことは、人生の中でも大きな決断のひとつ。
「そろそろ家を買いたい」と思ったとき、何から始めればいいのか──
このコラムでは、不動産購入の流れや注意点、費用の考え方まで、初めての方でも安心して進められるようにわかりやすく解説します。

🏠購入までの流れをざっくり把握
・情報収集 → 資金計画 → 物件探し → 内覧 → 契約 → 引き渡し
• それぞれのステップで「やるべきこと」と「注意点」を紹介
①情報収集(理想の住まいをイメージする)
●住みたいエリア、間取り、予算などを整理
◆ ライフスタイルに合った立地
- 通勤・通学の距離や交通アクセス
- スーパーや病院、公園など生活利便施設の充実度
- 静かな住宅街か、にぎやかな駅近か
◆間取りと広さのバランス
- 家族構成に合った部屋数(将来の変化も想定)
- リビングの広さや収納スペースの充実度
- ワークスペースや趣味部屋の確保も検討
◆建物のタイプと築年数
- マンションか戸建てか注文住宅か(管理の手間や資産価値)
- 新築か中古か(予算やリフォームの可能性)
- 耐震性や断熱性など、性能面もチェック
◆周辺環境と街の雰囲気
- 治安や騒音、街並みの印象
- 子育て環境や教育施設の充実度
- 将来的な街の発展性(再開発や人口動向)
◆資産価値と将来の売却も視野に
◆資産価値と将来の売却も視野に
- 人気エリアかどうか
- 将来売る・貸す可能性があるなら、流動性も重要
- 購入時点で「出口戦略」を意識すると安心
- ポータルサイトや不動産会社で物件をチェック
- 新築・中古・マンション・戸建てなどの違いも比較
② 資金計画を立てる
- 頭金はいくら出せるか?
- 月々の返済額の目安をシミュレーション
- 住宅ローンの種類(金利タイプ・返済期間)を検討
| 費用項目 | 目安金額 | 内容 |
| 仲介手数料 | 物件価格の約3%+6万円+消費税(物件価格による) | 不動産会社に支払う手数料(売主が業者の場合は不要) |
| 登記費用(登録免許税+司法書士報酬) | 数万円~数十万円 | 所有権移転登記や抵当権設定登記にかかる費用 |
| 印紙税 | 数千円~数万円 | 売買契約書に貼る収入印紙代(価格に応じて変動) |
| 住宅ローン関連費用 | 数万円~数十万円(定額)、借入金額の2%+消費税 | 事務手数料、保証料、団体信用生命保険料など |
| 火災保険料(自身保険含む) | 約10万円~50万円(5年分) | ローン契約時に一括加入するケースが多い |
| 固定資産税・都市計画税の清算金 | 数千円~数万円 | 売主と日割りで生産する税金(引渡日による) |
| 引っ越し費用・家具家電購入費 | 数万円~数十万円 | 新生活に向けた準備費用(物件外の費用) |
📝 諸費用の合計目安
- 新築マンション・戸建て: 物件価格の約3〜5%
- 中古物件: 約6〜10%(仲介手数料がかかるため)
理想の住まいが見えてきたら、次は「いくらまでなら無理なく買えるか」を考えるステップです。
物件価格だけでなく、諸費用(登記費用・仲介手数料・税金など)や引っ越し費用も含めて、トータルでどれくらいかかるかを把握しておくことが大切です。
また、住宅ローンを利用する場合は、月々の返済額が家計に無理のない範囲かどうかをシミュレーションしておくと安心です。
「頭金をどれくらい出せるか」「ボーナス払いを使うか」なども含めて、自分に合った資金計画を立てることが、後悔しない購入への第一歩になります。

③ 物件探し・内覧
- 気になる物件をピックアップし、実際に内覧
- 周辺環境や日当たり、管理状態などをチェック
- 比較検討しながら「本命」を絞り込む
◆内覧の条件を「優先順位」で整理する(立地、広さ、間取り、価格、築年数など)
・日当たり・風通し・音を体感する
・水回り・収納・動線をチェック(収納の量と配置、生活動線)
・周辺環境も歩いて確認
・写真・メモを残して比較しやすく
エリアの相場感をつかむ
不動産会社は複数あたるのが基本
気になる物件をいくつか見て回り、「ここに住みたい!」と思える一軒に出会えたら、いよいよ購入に向けた本格的なステップへ。
次は、購入の意思を伝える「購入申し込み」と、資金面の確認となる「住宅ローンの事前審査」に進みましょう。
この2つをクリアすることで、契約や引き渡しまでの流れがぐっとスムーズになります。
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